ブックタイトルHealth Manegement for Female Athletes Ver.3
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Health Manegement for Female Athletes Ver.3
量ピルを服用することにより「身体の中にホルモンが十分あるためこれ以上ホルモンを分泌しなくてもよい」と脳が判断し,下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(F S H)と黄体化ホルモン(L H)が低下します(1).このため,卵巣では卵胞の発育が抑えられ,卵巣から分泌されるエストロゲンが低下します(2).この結果,排卵が起こらなくなり,排卵後に黄体から分泌されるプロゲステロンも分泌されなくなります(2).このように,低用量ピルの服用により自分の卵巣から分泌されるエストロゲンやプロゲステロンが分泌されなくなります.エストロゲンとプロゲステロンが低下することにより子宮内膜が薄くなるため(3)経血量が減ったり(4),機能性月経困難症の原因物質であるプロスタグランジンの産生が低下するため,月経困難症の症状の改善(5)につながります.また,月経前症候群の主な原因は,排卵後に分泌されるプロゲステロンが関与していると考えられていますが,低用量ピルの服用により排卵が抑制されるためプロゲステロンが分泌されず,月経前症候群の改善(6)にもつながります.視床下部下垂体1低用量ピルに含まれているエストロゲンとプロゲステロンによりFSHとLHの分泌が抑制されるFSHLH卵巣2卵胞の発育が抑えられエストロゲンは低下,排卵が抑制されるためプロゲステロンも分泌されなくなるエストロゲンプロゲステロン子宮内膜6プロゲステロンが分泌されず月経前症候群の改善につながる3子宮内膜が薄くなる4経血量が減る5プロスタグランジンの産生が減り月経困難症の改善につながる図25低用量ピルの働き71