ブックタイトルHealth Management for Female Athletes

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概要

Health Management for Female Athletes

今回,女性アスリートの三主徴が疲労骨折のリスク因子となるかについて,JISSで前方視的に調査を実施しました.JISS婦人科を受診した316名のアスリートを登録し,3カ月以内の新規疲労骨折の有無について調査を行ったところ,36名(11.4%)で新規疲労骨折を認め,このうち10代のアスリートは20名,20代のアスリートは16名でした.10代と20代にわけ,無月経,骨密度,BMI,トレーニング量などさまざまな因子について疲労骨折との関連について検討したところ,10代では無月経や低骨量,低いBMIが疲労骨折のリスク因子として挙げられました(未発表データ).本調査結果より,女性アスリートの三主徴への医学的介入は,障害予防の点からも重要であることがわかります.f.疲労骨折の割合疲労骨折経験者について,競技特性別,競技レベル別の割合と競技レベル別にみた好発年齢についての調査結果を紹介します.ただし,本調査では,疲労骨折と女性アスリートの三主徴についての関連は明らかではありません.(1)競技特性別競技特性別に疲労骨折の経験者の割合について調査を行った結果,持久系26.4%,審美系24.5%,瞬発系21.7%,球技系16.5%,体重-階級系11.3%,技術系8.7%と,無月経の割合が多い競技特性と一致していることが分かります(図4 7)50).(2)競技レベル別調査実施時の競技レベル毎に,疲労骨折経験者の割合について調査を行いました.その結果,図48のように日本代表レベル14.8%,全国大会レベル23.0%,地方大会レベル20.7%,その他のレベル17.5%であり,日本代表レベルと全国大会レベルでは疲労骨折の割合に有意差がみられました50).(3)好発年齢競技レベル別に好発年齢を検討したところ,図49のようにどの競技レベルにおいても16~17歳の高校生時に疲労骨折が多くみられていることが分かりました50).89