ブックタイトルHealth Management for Female Athletes

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概要

Health Management for Female Athletes

アスリートや運動習慣のある女性を対象として,低用量ピル服用と有酸素性能力について検討した先行研究を表12に示します.表12低用量ピル服用と有酸素性能力測定項目対象人数服用方法結果文献最大酸素摂取量最大下運動時酸素摂取量ActivewomenActivewomenAthleteActivewomenSedentaryAthlete服用群6名非服用群6名一相性服用群6名(縦断的)三相性服用群7名非服用群7名三相性服用群6名(縦断的)三相性服用群23名対照群23名(プロゲスチン製剤濃度2倍)服用群9名非服用群7名一相性服用群で低下低下服用群で低下低下対照群で増加一相性変化なしAthlete服用群13名一相性変化なしNotelovitz et al.,1987 19)Casazza et al.,2002 20)Lebrun et al.,2003 21)Suh et al., 200322)Redman et al.,2005 23)Vaiksaar et al.,2011 24)Rechichi et al.,2008 25)先行研究では,最大酸素摂取量に関して,低用量ピル服用期に5 ?15%低下するという報告があります19-22).しかし,これらの先行研究は,低用量ピルの種類が三相性であったり20-22),低用量ピル服用群と低用量ピル非服用群の比較であったり19, 21)と,研究デザインがそれぞれ異なっています.また,23名の健常女性に2種類の一相性低用量ピルを6カ月以上服用させ有酸素性能力を検討した結果,低用量ピルに含まれるプロゲスチン製剤の濃度が高い低用量ピルを服用した群で最大酸素摂取量が増加したという報告もあります23).近年の一相性低用量ピルの服用が酸素摂取量に及ぼす影響を検討した先行研究をみると,低用量ピルを服用しても変化しない24,25)という報告が増えています.このように,低用量ピルの配合パターン(一相性か三相性かなど)や含有量の違いなどにより有酸素性能力の結果が異なるため,57