ブックタイトルHealth Management for Female Athletes

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概要

Health Management for Female Athletes

重要なことは,摂取エネルギー量を増やせない,または減少してしまう原因を把握し,それらを改善するための対策をとることです.例として,以下の原因と対策を挙げてみます(表2 4).さらに課題としては,オフ(練習休み)日の運動消費エネルギー量と摂取エネルギー量を把握することも重要です.選手にスケジュールを確認すると,オフ日であっても練習していたり,活動量が多い場合が見受けられます.練習日の利用可能エネルギーが増えない場合は,オフの日の過ごし方や食事量も把握していく必要があります.表24摂取エネルギー量増加不良の原因と対策原因食事+消化時間がとれない食欲が落ちる強度の強い練習をこなすために軽めの食事にする食べきれない(4)栄養素摂取量栄養素摂取量は,全ての項目において有意な差はみられませんでした(表25).表25栄養素摂取量の比較スケジュールの見直し119対策消化が良く食べやすい献立の見直し練習前・中・後の補食の追加,水分補給でのエネルギー補給量(かさ)は増やさず,高エネルギーの食品,料理を取り入れる介入前介入3カ月後p values†たんぱく質(g) 99.8±25.6 95.0±27.0 0.500脂質(g) 67.1±20.8 75.0±20.7 0.138炭水化物(g) 299.8±43.2 304.5±66.0 0.893カルシウム(mg) 879±301 897±274 0.686鉄(mg) 17.6±9.2 13.1±4.8 0.138ビタミンA (μgRE)※3,491±3,555 938±334 0.225ビタミンD (μg) 21.5±10.0 19.8±11.7 0.893ビタミンK (μg) 440±142 372±144 0.345ビタミンB 1 (mg) 1.60±0.49 1.62±0.65 0.893ビタミンB 2 (mg) 2.62±1.03 2.13±0.57 0.225ビタミンC (mg) 189±90 334±267 0.345P% (%) 18.0±3.3 16.5±2.1 0.225F% (%) 26.9±6.0 29.5±4.8 0.080C% (%) 55.1±8.6 54.0±5.7 0.500*値は平均値±標準偏差/†Wilcoxonの符号付き順位検定/※RE:レチノール当量