ブックタイトルHealth Management for Female Athletes

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概要

Health Management for Female Athletes

カスポーツ医学会や国際オリンピック委員会で提唱している治療目標値のBMI 18.5kg/m2以上よりも高いことがわかりました(表19).(2)エネルギー消費量・摂取量と利用可能エネルギー無月経のアスリートは,正常月経や月経不順のアスリートと比較して総エネルギー消費量,運動によるエネルギー消費量ともに多い傾向にある一方で,摂取エネルギー量は2,400kcal台とほぼ同じでした.無月経のアスリートでは,利用可能エネルギーは月経周期異常につながると報告されている1日除脂肪量(FFM)1kgあたり30kcal未満42)よりも少ない25.8kcal/kg FFM/dayでした.つまり,無月経の女性アスリートは運動量が多く,それに見合ったエネルギー摂取量が食事からとれていない傾向にありました(表20)(図73).表20エネルギー摂取量・消費量と運動によるエネルギー消費量全体正常月経月経不順無月経(n=77)(n=40)(n=27)(n=10)総エネルギー摂取量kcal/日2,473±8552,494±9382,466±7232,407±830kcal/kg体重/日46±1646±1846±1443±14総エネルギー消費量kcal/日2,619±632,500±5252,664±6622,972±788運動によるエネルギー消費量kcal/日937±527853±497 952±5201,233±550利用可能エネルギーkcal/日1,524±7181,619±816 1,513±5791,174±500*3群間に有意な差は認められなかった(平均値±SD)(kcal/kg FFM/day)60FFM:除脂肪量50利用可40能エネ30ルギー201037.5 34.725.80正常月経月経不順無月経図73日本人女性アスリートのFFM1kgあたりの利用可能エネルギー113