ブックタイトルHealth Management for Female Athletes

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概要

Health Management for Female Athletes

d.骨密度への影響(1)骨量の経年変化図62は生涯にわたる骨量の変化を表しています.女性の骨量の経年変化をみると20歳頃に最大骨量を獲得しますが,1年間の骨量増加率は12 ?14歳,つまり中学生の時期に最も高いといわれています.また,思春期は累積骨量の決定時期であり,全身と腰椎の35%,大腿骨頸部の27%が思春期に獲得されるといわれています58).この骨量と女性ホルモンであるエストロゲンには関連があり,初経がきてエストロゲンが増加する時期と一致して骨量は高くなり,約50歳頃に閉経をむかえエストロゲンが低下すると,女性の骨量は急激に低下します.骨量を決定する因子はエストロゲンでだけでなく,遺伝,食事,運動などさまざまありますが,骨がまだ成長過程にある10代では,無月経に伴う低エストロゲンが骨量に与える影響も大きく,低骨量の予防は10代が重要な時期となります.20歳頃:最大骨量獲得時期閉経エストロゲンレベル無月経女性の骨密度0 10 20 30 40 50 60 70 80 90歳骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年度版より一部改変図62骨量の経年変化102