ブックタイトルHealth Manegement for Female Athletes Ver.3

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概要

Health Manegement for Female Athletes Ver.3

5.ホルモン剤服用によるコンディションおよび運動パフォーマンスへの影響月経困難症や月経前症候群,月経周期調節などでホルモン剤を使用する際,ホルモン剤服用によるコンディションや運動パフォーマンスに影響がでるのではないかという不安を抱えているアスリートや指導者は少なくありません.そこで,JISSでの調査研究と先行研究を示し,低用量ピルやプロゲスチン製剤が女性アスリートのコンディションおよび運動パフォーマンスへ与える影響についての調査結果を紹介します.5 -1低用量ピル球技系2名,持久系3名,標的系4名,記録系5名の女性アスリート14名(22.6±3.8歳,159.2±5.4cm)ならびにパラアスリート1名を対象に,一相性低用量ピルがコンディションおよび運動パフォーマンスへ与える影響について縦断的に検討しました.測定時期および測定項目は下記の図の通りです.測定時期:自然月経周期の卵胞期と黄体期,低用量ピル服用開始2カ月後の低用量ピル服用期ならびに消退出血期の4期に分け測定を行った.服用方法:一相性低用量ピルプロゲステロンエストロゲン月経期卵胞期排卵期黄体期【月経周期】月経期=測定ポイント(計4回)月経月経周期月経低用量ピル服用1消退出血低用量ピル服用2消退出血低用量ピル服用3約25-38日約28日約28日測定項目■月経随伴症状質問紙(Menstrual Distress Questionnaire: MDQ)■身長,体重,体脂肪率,身体各部の周囲径■安静時心拍数および心臓自律神経活動指標(SDNN・HFnu)■運動パフォーマンステスト・乳酸カーブテスト・膝関節伸展/屈曲筋力・ウィンゲートテスト・最大酸素摂取量テスト・マルチジャンプテスト89