ブックタイトルHealth Manegement for Female Athletes Ver.3

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概要

Health Manegement for Female Athletes Ver.3

明記されているためこちらも使用可能です17).2018年3月31日現在,すべての低用量ピルは使用可能です.(2)エストロゲン製剤主に更年期障害に使用される薬剤ですが,アスリートにおいては無月経の治療で使用されることがあります(保険適用がない薬剤あり).これもドーピング禁止物質ではありませんので使用可能です.(3)プロゲスチン製剤無排卵周期症,黄体機能不全,無月経などで保険適用となっているプロゲスチン製剤も禁止物質ではなく使用可能です.(4)GnRHアゴニスト子宮筋腫や子宮内膜症,子宮腺筋症などで使用される薬剤ですが,これらは最終的に脳の下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH),黄体化ホルモン(LH)の分泌を抑え,卵巣から分泌されるホルモン低下を招きます.しかし,開始してすぐは一過性に下垂体が刺激されLHが上昇し男性ホルモンであるテストステロンが増加することから,以前は男女ともに禁止物質となっていました.しかし,このLHと妊娠中に高値を示すホルモンの構造が似ていることから,女性でこれらの薬剤を禁止物質とするとドーピング検査結果から妊娠や疾病が発覚し,社会的かつ精神的弊害が大きいため,現在では男性のみで禁止物質となっています16).82