ブックタイトルHealth Manegement for Female Athletes Ver.3

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概要

Health Manegement for Female Athletes Ver.3

表9プロゲスチンの種類第一世代第二世代第三世代第四世代その他プロゲスチンの種類ノルエチステロン(NET)レボノルゲストレル(LNG)デソゲストレル(DSG)ジェノゲスト(DNG)ドロスピレノン(DSPR)ジドロゲステロン酢酸メドロキシプロゲステロン(M PA)4-4アンチ・ドーピングの基礎知識(婦人科領域)「ホルモン剤」=「ドーピング禁止物質」と思っていませんか?婦人科で使用される機会が多い低用量ピルやプロゲスチン製剤はドーピング禁止物質に含まれず,アスリートにおいても使用可能です.産婦人科で処方される薬剤のうち,アスリートに使用可能な薬剤を表10に,ドーピング禁止物質を含む薬剤を表11 16)に例として示します.ただし,禁止物質は毎年1回以上(基本的には1月1日)改訂されるため,最新の禁止表17)を確認するようにしましょう.処方薬や市販薬が禁止物質か否かについては,Global DROJAPAN(http://www.globaldrojpm.com/)のサイトで検索可能です.a.産婦人科領域:使用可能な薬剤(1)低用量ピル以前は,一部の低用量ピルに含まれているノルエチステロンは,その代謝物質が禁止物質である19 ?ノルアンドロステロンに代謝されることがあり,陽性が疑われる可能性があるといわれていました.現在では,検査技術の向上により,薬からのものか筋肉増強剤からのものか区別が可能となっているため,ノルエチステロンを含む低用量ピルも禁止物質に当てはまらず使用可能です.また,一部の低用量ピルは,弱い利尿作用をもつドロスピレノンを含んでいます.利尿剤は禁止物質となっていますが,世界アンチ・ドーピング機構国際禁止表には,「ドロスピレノンは禁止物質には含まない」ことが81