ブックタイトルHealth Manegement for Female Athletes Ver.3

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概要

Health Manegement for Female Athletes Ver.3

d.低用量ピルが有効な疾患低用量ピルは避妊の薬というイメージが強いのですが,前述の通り避妊以外にも月経困難症や月経前症候群,過多月経(経血量が多い)などの治療や,月経周期の調節(月経をずらす)などにも使用されます.《低用量ピルが有効な疾患・副効用例》1.月経困難症…月経痛により日常生活に支障がでる2.月経前症候群…月経前の体調不良がみられる3.月経周期の調節…合宿や試合に合わせて月経をずらす4.過多月経…経血量が多い5.子宮内膜症6.避妊7.?瘡(にきび)などe.低用量ピルの副作用低用量ピル服用によって副作用がみられるかどうかは個人差があるため服用してみないとわかりません.低用量ピル服用開始1週間くらいは吐気,頭痛,下腹部の痛み,乳房の張りなどがみられることがありますが,継続して服用しているうちにこれらの症状は改善することがほとんどです.また,服用開始3カ月以内は服用中に不正出血(少量であることが多い)がみられることがありますが,この症状も継続して服用するうちになくなってくることがほとんどです.副作用が強くコンディションに影響が出る場合は,薬剤の中止や変更を検討する必要がありますので婦人科医に相談するようにしましょう.また,一番重篤な副作用として血栓塞栓症(血管内に血のかたまりができて,血管を閉塞すること)があります.下記の症状がみられた場合は服用《服用中止を考慮すべき症状》突然の足の痛み・腫れ,激しい頭痛,突然の息切れ,胸痛,手足の脱力・麻痺,舌のもつれ,しゃべりにくい,突然の視力障害など72