ブックタイトルHealth Manegement for Female Athletes Ver.3

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概要

Health Manegement for Female Athletes Ver.3

(10)利用可能エネルギー不足の改善と栄養指導例利用可能エネルギーの算出が可能な場合においては,適切かつ簡便な測定方法を選択して算出および評価を行い,その値を参考にしながら対策を検討することが重要です.一方,算出が困難な場合においては,練習内容(強度)や練習時間,食事の内容や食品の摂取頻度,摂取量,また体重や体調などを日頃から確認していくことが,予防や改善につながると考えます.具体的な無月経アスリートへの栄養指導例を紹介します.栄養指導の第一の目的は,利用可能エネルギーの増加とし,そのための目標エネルギー摂取量は,運動によるエネルギー消費量の増減を想定して設定しています.【栄養指導例】●介入前【体組成】体重:50kg,体脂肪率20%,除脂肪量40kg【エネルギー】総エネルギー摂取量:2,000kcal運動によるエネルギー消費量:1,000kcal【利用可能エネルギー】25.0kcal/kg除脂肪量/日(2,000kcal-1,000kcal÷40kg)●目標【想定】運動によるエネルギー消費量:1,000kcal除脂肪量40kg(増減無し)【目標1】利用可能エネルギー:30.0kcal/kg除脂肪量/日⇒エネルギー摂取量:2,200kcal【目標2】利用可能エネルギー:35.0kcal/kg除脂肪量/日⇒エネルギー摂取量:2,400kcal以上のように,利用可能エネルギーを25.0kcal/kg除脂肪量/日から30.0kcal/kg除脂肪量/日に増やすことを目標にすると,エネルギー摂取164