ブックタイトルHealth Manegement for Female Athletes Ver.3

ページ
147/200

このページは Health Manegement for Female Athletes Ver.3 の電子ブックに掲載されている147ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Health Manegement for Female Athletes Ver.3

りの摂取目安量は提示せず,「2食以上/日,1食/日,4?5回/週,2?3回/週,それ以下」の5段階の頻度のみの回答としました.この結果,「食行動」だけでなく「食物摂取頻度」においても両群で差がみられない結果となり,月経周期異常のアスリートは自身の食事について「食事量・摂取頻度ともにきちんと食べている」と評価している可能性が示唆されました.月経周期異常があるアスリートで「利用可能エネルギー不足」が疑われる場合には,食品の頻度と摂取量を把握し,具体的な摂取量の提示(指示)が重要となります.c.利用可能エネルギーと食事摂取,月経状況,体組成に関する調査体育系大学・都内の女子大・高校・中学校の運動部およびプロアスリート養成校に所属する女性アスリート77名を対象に利用可能エネルギーの状況と食事摂取・月経状況,体組成に関する調査を実施しました68).(1)月経周期異常の頻度とBMI本研究の対象者において,約50%に月経不順が認められ,13%は無月経でした.BMIは,無月経で21.5kg/m 2,月経不順で22.1kg/m 2と,アメリカスポーツ医学会や国際オリンピック委員会で提唱している治療目標値のBMI 18.5kg/m 2以上よりも高いことがわかりました(表22).表22日本人女性アスリートの体組成と練習量,月経状況全体正常月経月経不順無月経(n=77)(n=40)(n=27)(n=10)年齢歳18.8±4.119.5±4.217.5±3.319.3±4.9練習日数日/週6.0±1.5 5.7±1.7 6.2±1.1 6.2±1.0練習時間分/回229±83 209±78 245±88 266±62初経年齢歳12.5±1.4 12.3±1.2 12.6±1.5 12.5±2.9身長cm 159.3±5.8 160.3±6.0 157.3±3.3 160.6±5.2体重kg 54.9±7.9 54.9±8.3 54.7±7.6 55.6±6.8BMI kg/m 2 21.6±2.6 21.3±2.3 22.1±2.9 21.5±2.1体脂肪率%18.2±4.7 18.5±5.4 18.2±3.7 16.7±3.6除脂肪量kg 44.7±5.3 44.5±5.4 44.5±5.1 46.2±4.9Hb推定値g/dL 11.9±1.2 12.1±1.2 11.8±1.3 11.8±1.1平均値±標準偏差3群間に有意差なし145