ブックタイトルHealth Manegement for Female Athletes Ver.3

ページ
124/200

このページは Health Manegement for Female Athletes Ver.3 の電子ブックに掲載されている124ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Health Manegement for Female Athletes Ver.3

女性アスリートの三主徴が疲労骨折のリスク因子となるかについて,JISSで前方視的に調査を実施しました.JISS婦人科を受診した316名のアスリートを登録し,3カ月以内の新規疲労骨折の有無について調査を行ったところ,36名(11.4%)で新規疲労骨折を認め,このうち10代のアスリートは20名,20代のアスリートは16名でした.10代と20代にわけ,無月経,骨密度,BMI,トレーニング量などさまざまな因子について疲労骨折との関連について検討したところ,10代では無月経や低骨量,低いBMIが疲労骨折のリスク因子として挙げられました.本調査結果より,女性アスリートの三主徴への医学的介入は,障害予防の点からも重要であることがわかります.f.疲労骨折の頻度疲労骨折経験者について,競技特性別,競技レベル別の頻度と競技レベル別にみた好発年齢についての調査結果を紹介します.ただし,本調査では,疲労骨折と女性アスリートの三主徴についての関連性については調査していません.(1)競技特性別競技特性別に疲労骨折経験者の頻度について調査を行った結果,持久系26.4%,審美系24.5%,瞬発系21.7%,球技系16.5%,体重-階級制11.3%,技術系8.7%と,無月経の頻度が多い競技特性と一致していることがわかります(図54)53).%302520151058.726.424.511.316.5n=1,961(未記入298名)21.70技術系276名持久系307名審美系184名体重?階級制115名球技系867名瞬発系212名日本医療研究開発機構「若年女性のスポーツ障害の解析とその予防と治療」図54競技特性別にみた疲労骨折既往の頻度122