ブックタイトルHealth Manegement for Female Athletes Ver.3

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概要

Health Manegement for Female Athletes Ver.3

(3)競技特性別無月経の頻度には,競技特性が大きく影響します.前述のように,無月経の原因は利用可能エネルギー不足であるため,日常的に低体重を求められる競技に参加しているアスリートで無月経は多い傾向にあります.競技特性別に無月経の頻度を調査してみると,図53のように審美系(新体操や体操など)16 .7%,持久系(陸上長距離やトライアスロンなど)11.6%,技術系(アーチェリーやライフルなど)5.2%,瞬発系(陸上短距離,競泳など)3.8%,体重-階級制(柔道,レスリングなど)2.8%,球技系(バレーボール,サッカーなど)2.7%の順で無月経が多くみられました53).%1816141210864205.2技術系271名11.6持久系301名16.72.8 2.7審美系体重-階級制球技系180名107名107名n=1,929(未記入330名)3.8瞬発系107名日本医療研究開発機構「若年女性のスポーツ障害の解析とその予防と治療」図53競技特性別にみた無月経の頻度e.女性アスリートの三主徴と疲労骨折の関連女性アスリートの三主徴は,疲労骨折をはじめとした疲労性骨障害のリスクを高めることが明らかになっています49,50).女性アスリートの三主徴のうち1つの疾患を有する場合,疲労性骨障害のリスクは2.4~4.9倍,三主徴全てを有するアスリートの場合6.8倍,疲労骨折のリスクが高くなることが報告されています51,54).121