ブックタイトルHealth Manegement for Female Athletes Ver.3

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概要

Health Manegement for Female Athletes Ver.3

1-2月経のメカニズム月経とは,「約1カ月の間隔で起こり,限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血」と定義されます.では,月経がどのようにして起こるか,図2,3を参照しながら考えてみましょう.1脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が分泌されます.2G nR Hの刺激により脳の下垂体から,卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されます.3F S Hにより刺激された卵巣では卵胞が少しずつ成長し,この卵胞からエストロゲンが分泌されます.4エストロゲンの作用により子宮内膜が厚くなります〔増殖期〕.5卵胞が18~20mm大まで成長し,卵胞から分泌されるエストロゲン値がピークに達すると,下垂体から排卵を促す黄体化ホルモン(LH)が分泌され,卵胞から卵子が排出されます.これが「排卵」です.図2性周期とホルモン視床下部1下垂体2 5卵巣3 6子宮内膜4 76排卵後の卵胞は黄体となり,この黄体からプロゲステロンが分泌されます.このプロゲステロンは妊娠の準備をするためのホルモンです.7エストロゲンやプロゲステロンの働きで,子宮内膜は受精卵が着床しやすい状態になります〔分泌期〕.8妊娠が成立すれば黄体からプロゲステロンが分泌され続けますが,妊娠が成立しない場合は,黄体は2週間の寿命しかないため白体へ変化していきます.9黄体が白体に変化するとともに,プロゲステロンは減少していきます.このため,子宮内膜も厚くなった状態を維持できずにはがれ落ち,腟から排出されます.これが「月経」です.8